2014.10.05.

アクセスカウンター
着物買取着物買取着物買取カラコン平成着物スタイル

尖閣諸島:海上保安庁の専従「巡視船」2隻建造!

建造費は1隻約57億円!

8月には船体がほぼ完成!

12隻・約600人の体制へ!


 

 尖閣諸島(沖縄県)の周辺で常態化する中国公船の領海侵犯への対応を強化するため、海上保安庁が新設する「尖閣専従部隊」に投入される大型巡視船の建造が進んでいる。横浜市の「ジャパンマリンユナイテッド」磯子工場の建造ドックでは、2隻の船体がほぼ完成し、塗装作業が行われている。

 海保はこれまで、尖閣を管轄する第11管区海上保安本部(那覇市)に全国から応援の巡視船を派遣してしのいできた。新たに建造される巡視船は計10隻。全て同じ設計で、悪天候時の安定性を重視して船底の丸い「排水量型」を採用する。

 全長96m、総重量1500トンで遠隔操作が可能な放水銃や20mm機関砲を装備する。建造費は1隻約57億円。来年度までに順次就役し、既存の2隻を加えた巡視船12隻、約600人の体制が整う。

 中国公船による尖閣諸島周辺の日本領海への侵入は政府が尖閣3島を国有化した2012年9月以降急増。同年は20日(延べ68隻)、13年は54日(同188隻)に達した。

 昨年8月をピークに減少傾向にあるが、今年も今月18日までに計19日、延べ50隻が侵入している。海保幹部は「尖閣周辺での中国船の活動活発化がなければ、これだけ早いペースでの体制強化はあり得なかった」と話す。

 現在、各海上保安部に配置される巡視船は、地域の特性や与えられる任務によってそれぞれ船の型が異なる。装備品や計器の配置、風の影響の受け方などが違うため、巡視船の乗組員は「1隻に1チーム」と固定されている。不測の事故を防ぐための措置だが、その結果、乗組員の休日は、その巡視船を動かせない。

 新しく造る10隻は、すべて同じ型にすることで、乗組員がどの巡視船にも乗れるようになる。これにより巡視船の稼働率は格段にアップする。海保では「従来の運用と比較すると、実際の保有隻数よりも2隻分多く保有しているのと同じ計算になる」としている。


 海保によると、24年9月の国有化直後は中国当局の領海侵入が目立った。24年は20日(延べ68隻)、25年は54日(同188隻)に上った。25年8月をピークに減少傾向にあるが、今年も9月9日までに21日、延べ57隻が侵入。領海外側にある接続水域での航行は常態化し、海保と中国側の緊張状態が続いている。

 これまで尖閣周辺に全国から巡視船を呼び寄せ対応してきた海保は、1500トン級の大型巡視船10隻を新造。15年度までに順次就航させ、既存の2隻も加え約600人体制の専従チームを完成させる。



PL型巡視船で、公称船型は1,000トン型巡視船。
警備任務を重視して高速航行に特化したあそ型、ひだ型、はてるま型の一連のウォータージェット推進・半滑走船型から、それ以前に建造されていたえりも型のような汎用性を重視したプロペラ推進・排水量型船型

新たに大型の減揺装置(アンチローリングタンク)を上部構造に装備することで停船及び低速航行時並びに悪天候時の動揺安定性を向上させている。主機関及び推進装置は従来の排水量型巡視船と同様にディーゼルエンジンと可変ピッチプロペラで構成されているが、主機関はPLHに採用実績のあるSEMT ピルスティク社製12PC2-6V型(6600kW)[3]の4サイクルV型12気筒エンジンを2基搭載し、同様にPLH相当の大きな煙突を装備している。

本型10隻と建造中のつがる型2隻の計12隻の尖閣専従部隊により尖閣諸島の領海警備に当たる予定である

本型は汎用性を追求した結果、総トン数が当初公表された予定値の約1,500トンから一割強増大して1,700トン以上となり、ひだ型の全長を超えるなど、2,000トン型巡視船に分類されてもおかしくない大型船となった。

本型の船価は1隻あたり74億円にもなり、ひだ型の1隻あたり79億円に匹敵する1,000トン型巡視船としては異例の高価格な船となった。

平成24年度予備費で本型4隻、平成24年度補正予算で本型6隻の建造予算が計上。平成25年度補正予算でも6隻(標準型4隻、救難強化仕様2隻[5]) の新規建造と、平成24年度予備措置船2隻の建造前倒しが認められている。

平成25年度補正予算でも6隻(標準型4隻、救難強化仕様2隻) の新規建造と、平成24年度予備措置船2隻の建造前倒しが認められている。このように当初は計画になかった本型の大量建造が決定したことにより、本型船が「こじま(PL21)」の船番号と重複することを避ける為、3番船以降は、新たにPL81から続く船番号が与えられた。

 

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海警備にあたる海上保安庁の新型巡視船2隻、PL81 たけとみ とPL82 なぐら(各1500トン)が9月26日午前、三菱重工業下関造船所(山口県下関市)で完成し、海保側に引き渡された。石垣海上保安部に配備され、10月下旬にも警備業務を開始する。

 2012年9月に政府が尖閣諸島を国有化したのを機に、尖閣諸島の領有権を主張する中国公船による領海侵入が常態化。海保は警備を強化するため巡視船を15年度までに計10隻建造する計画で、この日就役した2隻はその第1弾となる。

   

【三菱重工業下関造船所】
PL81 たけとみ
PL82 なぐら
竣工 2014年(平成26年)9月26日
石垣(第11管区)配属

PL83 かびら 2014年(平成26年)度 竣工予定
PL84 ざんぱ 2014年(平成26年)度 竣工予定
PL89 未定  2015年(平成27年)度 竣工予定
PL90 未定  2015年(平成27年)度 竣工予定
石垣(第11管区)配属

PL93 未定  2016年(平成28年)度 竣工予定 配属先未定
PL94 未定  2016年(平成28年)度 竣工予定 配属先未定
PL95 未定  2016年(平成28年)度 竣工予定 配属先未定
PL96 未定  2016年(平成28年)度 竣工予定 配属先未定


【ジャパン マリンユナイテッド】
PL85 たらま 2015年(平成27年)度 竣工予定
PL86 いけま 2015年(平成27年)度 竣工予定
石垣(第11管区)配属予定

PL91 未定  2016年(平成28年)度 竣工予定 配属未定


【三井造船玉野事業所】
PL87 未定 2015年(平成27年)度 竣工予定
PL88 未定 2015年(平成27年)度 竣工予定
石垣(第11管区)配属予定
PL92 未定 2016年(平成28年)度 竣工予定 配属先未定