カシミール:印パ砲撃・18人死亡!

2014.10.10.

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過去10年で最悪規模!


 インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で10月月に入り、両軍による砲撃が激化し、AP通信によると、9日までに両国で少なくとも住民ら18人が死亡した。カシミールでは長年、実効支配線を挟んで小競り合いが続いているが、一部メディアは「過去10年間で最悪規模」などと報じている。

 インドメディアなどによると、砲撃はイスラム教の祝祭があった6日ごろから激しくなった。それぞれ国境監視施設などを攻撃し、周辺住民が巻き込まれたとみられる。両国は互いに相手国が先に砲撃したと非難した。

 インドは今回の衝突を受け、現地の部隊に現場レベルでの対話をしないよう指示。ジェートリー国防相は9日、「パキスタンの冒険主義は高くつくことになる」と警告した。モディ首相はヒンズー至上主義者で知られており、イスラム教国のパキスタンとは領土問題で妥協しない姿勢を改めて示した形だ。

 パキスタンのシャリフ首相は対印関係改善に積極的とみられていた。ただ、今年8月以降、野党などによる反政府デモで政情が混乱したため、軍の発言力が増したとの見方もある。軍はインドに対して強硬姿勢を貫いており、今回の衝突はこうした内政事情を反映している可能性もある。

 カシミール問題を巡っては、8月に両国の外務次官級協議が予定されていたが、インド側が直前に対話を拒否した。パキスタン側がインド支配下のカシミールの分離主義者に接触を図ったというのが理由だ。9月の国連総会では、シャリフ首相がインドを非難し国際社会の関与を求めていた。