2014.12.20.

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逆オイルショック:世界同時株安・2日で600円安!

19日は一転反発!


 12月15日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が大幅続落し、約5年ぶり安値を付けた。アラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー相が、原油価格が1バレル=40ドルに下げても、減産を見送るだろうと発言したことが嫌気され、アジア時間16日の時間外取引でも下落している。

 止まらない原油安を受けて、世界同時株安となっている。前日の欧米株安に続き、16日の東京株式市場もほぼ全面安となり、2営業日続けての大幅続落となった。日経平均株価の終値は、前日比344円08銭安の1万6755円32銭となり、終値としては日銀が追加金融緩和を発表した10月31日以来1カ月半ぶりの安値水準となった。

 2日間の下げ幅は616円を超えた。

 原油安はロシアの通貨ルーブル安を加速させ、前日のルーブル相場は一時、年初比で約5割安となる1ドル=65ルーブル台まで下げた。これを受けて、ロシア中央銀行は16日未明、ルーブル安に歯止めをかけるようと、政策金利を従来の10・5%から17・0%へ一気に引き上げた。

 こうした動きを受けて、前日は落ち着いていた円相場が再び上昇し、この日の午後には3週間ぶりに一時117円20銭台まで上げた。午後は円上昇と株下落が連動した。

 午後の日経平均株価は午前より値を下げ、安値は384円安の1万6714円まで下落した。

 東証株価指数(TOPIX)の終値は、前日比25.92ポイント安の1353.37。

東証1部銘柄の92%を超える1686が値下がり。主力株は大部分が値下がりした。




 12月19日の
日経平均株価   17,621.40銭  前日比 +411.35円
為替レート         119.46銭  前日比 +  0.62円
ニューヨークダウ  17,804.80銭  前日比 + 26.65円

 

 12月19日のニューヨーク株式市場は、3日続伸して取引を終えた。19日は、ニューヨークの原油先物相場が大幅に反発するなど、原油価格に下げ止まり感が出ていることを好感し、石油関連株が買われて、ダウ工業株30種平均を押し上げた。

 前日までの2日間で700ドル以上上昇していることから、短期的な過熱感への警戒も根強く、引けにかけては、ハイテク関連株などを中心に利益を確定する売りも出て、上げ幅を縮めた。

結局、ダウ平均は、前の日の終値に比べて、26ドル65セント高い、1万7,804ドル80セントで取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数も、16.98ポイント上げて、4,765.38だった。

 週末19日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、約5年7カ月ぶりの安値で引けた前日の反動で買い戻しが優勢となり、大幅反発した。

WTI原油先物      57.87弗  前日比 +  3.51弗