2015.01.07.

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阿蘇山・桜島の活動:注意呼びかけ・気象台!

活動活発化!

桜島・噴石や火砕流に警戒!


 福岡管区気象台は1月5日、阿蘇山の年末から年始にかけての火山解説情報を発表した。それによると、中岳第1火口は12月29日から1月5日にかけても活発に活動、12月31日には噴煙が最高で1200mまで上がった。また同30日の現地調査では、二酸化硫黄の1日あたり噴出量は2400トン(通常500トン程度)で多い状態が続いている。

 また夜間に遠望カメラで赤熱した噴石が火口縁上に上がっているのが時々確認されたほか、火山性微動の振幅も大きい状態が継続、空振も観測。同気象台は引き続き、規制されている火口から1km以内では飛散する大きな噴石に警戒が必要とし、強風時には風下側で小さな噴石が1kmを超えて降る恐れがあるとして注意を呼びかけている。


 年明けから桜島の活動が活発化している。鹿児島地方気象台は山体の膨張などの変化が、近年の比較的規模の大きい噴火時と似ているとして1月6日、大量の噴煙を伴う噴火や、火口から2km以内への噴石の飛散、火砕流に警戒するよう呼びかける情報を出した。

 気象台によると、桜島の有村とハルタ山の二つの観測坑道にある傾斜計・伸縮計のデータに、桜島の山体膨張とみられる変化が1日ごろから表れ、6日も続いている。マグマが火口の下まで上がってきていることを示すとみられるという。

 同じような変化は2013年8月と12年7月の噴火の前にも観測された。13年には噴煙が昭和火口から高さ5千mまで上がり、鹿児島市街地が大量の降灰に見舞われた。12年の南岳の噴火では、山頂火口から約1・3〜1・7kmまで噴石が飛んできた。