2015.01.12.

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民間企業・内部留保金:貯め込む企業は「守銭奴」!

麻生財務相の言葉に・山田啓二全国知事会長は同感!

経済界は覚悟示せ・財務相


 麻生太郎財務相は12月24日の閣議後の記者会見で、「経済界に覚悟なり決意を示してもらわないと(アベノミクスは)成功しない。民間が内部留保だけを増やしていくのでは景気が良くなることはない」と述べ、賃上げや設備投資を通じて景気回復に協力するよう企業側に求めた。

 政府の財政健全化目標に関しては「きっちり形を示さないと、財政再建を無視するとの批判を招きかねない」と指摘し、国と地方の基礎的財政収支の赤字を2015年度に10年度から半減する目標の達成に強い意欲を示した。

 投資や賃上げをせずにお金をため込む企業を「守銭奴」と表現した麻生太郎財務相の発言について、全国知事会長の山田啓二京都府知事は9日、「表現はともかく、まったくの同感だ」と述べた。安倍晋三首相や麻生氏が出席し官邸で開かれた「国と地方の協議の場」での発言。

 山田氏は、大企業の内部留保が増えているのに、地方では中小企業の経営が好転せず、実質賃金も下がり続けていると指摘。「アベノミクスの効果がピンハネされている」とも述べた。

 会議後、山田氏は記者団に「言葉の善しあしの問題ではない。ゆがみが生じているのは事実だ」と説明した。麻生氏は1月5日、生命保険協会の新年賀詞交歓会のあいさつで「守銭奴」と発言した。