2015.01.13.

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中国・物価上昇率低水準:デフレを懸念!

5年ぶりの低水準!


 中国の国家統計局が1月9日発表した2014年の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年比で2・0%となり、5年ぶりの低水準だった。景気の減速に原油安の影響も重なり、国内ではデフレを警戒する声も出てきている。

 中国政府は14年の物価抑制目標を3・5%としていたが、実際の上昇率ははるかに下回った。リーマン・ショック後の09年に物価が下落して以来の低水準だった。同時に発表された14年の生産者物価指数(PPI)は前年から1・9%下落し、3年連続のマイナスとなった。

 物価の低い伸びは、景気の減速に伴って中国全体で需要が弱まっていることを示す。不動産価格が全国的に下落し、生産能力が余っている鉄鋼などの受注が伸びないことが、生産者物価の下落につながっている。