2015.01.25.

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日本人:政府への信頼」が世界最低だった!

信頼度・44%から37%に低下!


 世界最大のPR代理店であるエデルマンは2015エデルマン・トラスト・バロメーターを発表した。不可解な航空機爆破、データハッキング、為替不正操作、史上最悪のエボラ出血熱の流行など過去1年の災害と失態によって、政府、非政府組織(NGO)、ビジネス、メディアに対する信頼が失墜したことを示す調査結果だった。

 調査結果よると、政府、ビジネス、メディア、非政府組織(NGO)に対する一般大衆からの信頼が全面的に急低下し、調査国のうちおよそ半分の国で信頼度が50%を割り込んだことが示された。この調査は、27か国の2万7000人を対象として実施された。

 注目すべきは、日本。日本では政府、非政府組織(NGO)、ビジネス、メディアに対する信頼度が最低で、信頼している人は37%に過ぎない。2014年調査では44%だった。

 ここ数年は、ビジネスに対する全般的な信頼が低下している。また、信頼できるスポークスマンとしての最高責任者に対する信頼は、3年連続で低下している。

 回答者の大半は、世界をより良い場所にしようという願望よりも、強欲さによって技術革新が進み、その速度があまりに速くなっていると考えている。

 「伝統メディア」にとっては心配な兆候であるが、インターネット検索エンジンのほうが、一般的なニュースと情報の提供元としてますます信頼されるようになっていることも示された。

 全ての主要産業を通じて、消費者はビジネスの規制強化を望んでいる。しかし、政策決定者が適切な規則を作り、実行することに対してはあまり信頼していないことが示された。

 フォーラムの設立者であり年次総会の総議長を務めるクラウス・シュワブ氏は、1月20日の開会挨拶で「共有(シェア)と思いやり」を今年の総会のモットーとすべきだと提案した。

 「我々は課題を明確することだけを望んでいるのではありません。全員の頭脳を結集して、解決策を見つけだす手助けをすることを望んでいます。我々は、自分の利益を追い求めるためにここに集まるのではありません。我々は、本当に共同体として、世界の状況を改善することを目的としててここにいます。心をつなぎましょう。情熱を持ってここに集まり、思いやりの心を示しましょう。共有と思いやりは、この会議のモットーであるべきです」。