2015.02.01.

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収賄容疑で佐伯市課長逮捕:大分県警!

工事めぐり飲食接待!

数十万円相当収賄の疑い!

受注全て随意契約!

接待業者が4件受注・随契で計411万円分!


 大分県佐伯市が発注した土木工事をめぐり、業者から総額数十万円相当の飲食接待を受けたとして、県警捜査2課などは27日、収賄容疑で同市都市計画課長の田島豊容疑者(57)=同市中の島=を逮捕した。同課は認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると、大筋で容疑を認めている。

 逮捕容疑は、農林水産部林業課に勤務していた2010年4月〜12年3月、複数の市発注工事で県内の土木関係業者に便宜を図るなどした見返りに、数回にわたって総額数十万円相当の飲食の接待を受けた疑い。 

 捜査2課によると、関係する工事は複数ある。贈賄罪の公訴時効は3年で、時効が成立している接待もある。田島容疑者が職務上の権限を利用して便宜を図り、この業者が工事を受注した。詳しい経緯を調べている。

 市などによると、田島容疑者は10年4月から11年3月まで林業課(現・農林課)森林土木係長、同年4月から12年3月までは同課長補佐兼森林土木係長。主に林道整備の工事発注に関わる事務を担当していた。

 県警は28日、収賄の疑いで逮捕した都市計画課長の田島豊容疑者(57)=同市中の島=の容疑を裏付けるため、市役所や関係先数カ所を約60人態勢で家宅捜索した。資料などを押収し、業者に便宜を図り飲食接待を受けるようになった経緯など、実態解明を進める。

 県警は同日午後、同容疑者を大分地検に送検する。

 贈賄側は舗装工事や土木工事を手掛ける佐伯市内の業者だったことも、関係者への取材で判明。市などによると、田島容疑者は市林業課(現・農林課)で森林土木係長などを務め、市発注工事の現場管理などを長く経験。業者との接点が多かったという。

 田島容疑者が職務上の権限を利用して便宜を図り、この業者が工事を受注していた。


 佐伯市都市計画課長の田島豊容疑者が逮捕されたことを受け、市は28日、早朝から対応に追われた。市民からは「こんなことが起きて残念」「怒りを通り越してあきれる」などの声が上がった。

 職員が次々と登庁する午前8時すぎ、県警の捜査員が市役所本庁舎に家宅捜索に入ると、通り掛かった市民らは何事かという表情で見守った。

 同8時半ごろから緊急部長会を開催。出張予定をキャンセルして出席した西嶋泰義市長は「職員の倫理規定でもっとも強く禁止している利害関係者との行為で、あってはならない。

 市全体の信用にかかる重要な問題。再発防止策を検討し、信頼を回復するために一丸となって取り組む」と話した。その後、非公開で綱紀粛正などについて話し合った。担当課などは市民からの苦情電話の対応に追われた。

 市役所を訪れた建設業の50代男性は「この際、全てのうみを出し切ってほしい」。自営業男性(57)は「年末に職員の飲酒運転もあった。綱紀が緩んでいるのではないか」、自営業女性(55)は「市長はしっかりと職員を指導してもらいたい」と話した。

 佐伯市発注の公共工事をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された市都市計画課長の田島豊容疑者(57)が林業課(現・農林課)で勤務していた2010〜11年度に、贈賄側の地元業者が計4件(契約総額411万6千円)の林道舗装工事を全て随意契約で受注していたことが28日、市などへの取材で分かった。随意契約は3社以上の見積もりが必要だが、田島容疑者が見積もりを取る業者の選定などに関わっていた。

 県警は同日、田島容疑者を大分地検に送検した。市役所など関係先の家宅捜索で押収した資料の分析をするとともに、贈賄業者が受注できるよう田島容疑者が便宜を図ったとみて裏付け捜査を進める。

 市によると、田島容疑者は林業課で森林土木係長や課長補佐を務め、林道整備事業などに携わっていた。

 10、11年度には130万円以内が対象となる随意契約での林道舗装工事が7件あり、贈賄側業者は10年度に3件、11年度は1件を受注していた。契約額は89万2500円〜126万円だった。指名競争入札の林道舗装工事での受注はなかった。

 田島容疑者の上司だった当時の林業課長は「随意契約の受注業者で同じ会社が目立つと感じたことがあった。(田島容疑者に)1、2回『バランスを取るように』と注意したことがある」と話している。2年間の随意契約の林道舗装工事計7件のうち半数以上を受注した形で、上司だった当時の課長は「受注業者で同じ会社が目立つと感じたことがあった」と話している。

 佐伯市発注の公共工事をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕、送検された市都市計画課長の田島豊容疑者(57)が、入札ではなく少額の随意契約になるよう工事を分割発注したり、数社から見積もりを取る際に贈賄側の地元業者を入れていたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、工事内容の決定から業者選定までの全体的な“調整”をして、贈賄側の業者が受注できるよう便宜を図っていたとみている。

 市などによると、随意契約は130万円以内の工事が対象。田島容疑者は当時、森林土木係長や課長補佐で、随意契約の立案や見積もり業者の選定に関わっていた。随意契約は各課で決裁ができるため、「担当者の裁量によるところが大きかった」(市幹部)という。

 贈賄側の業者は10、11年度、林道舗装工事4件(契約総額411万6千円)を随意契約で受注。中には総額200万円を超える工事を、1件当たりが130万円以内になるよう分割したものもあった。

 佐伯市発注の工事を巡る汚職事件で、収賄容疑で逮捕、送検された市都市計画課長、田島豊容疑者(57)が林業課に所属していた2010、11年度に、便宜を図ったとみられる地元業者が計4件の林道舗装工事を随意契約で受注していた。

 また、事業を分割して少額にしているケースもあり、田島容疑者が入札ではなく随意契約にし、業者に便宜を図りやすくしていたとみられる。

 随意契約では事前に3社から見積もりを取るが、どこから取るかは現場をよく知る田島容疑者に任されていた。田島容疑者は10、11年度の2年間に受注の便宜を図る見返りに、業者から数回にわたって数十万円分の飲食接待を受けたとして収賄容疑で逮捕、送検されている。