沖縄県・下地島空港と周辺活用：４事業を選定！

三菱地所・星野リゾート・ＦＳＯ・ＡＡＡ！

今後県と宮古島市、提案者が協議！

　沖縄県は、下地島空港と周辺用地利活用の事業アイデアを募集した結果、１０事業の応募から三菱地所など４事業を候補事業に選定した。合わせて、候補事業をもとに利活用基本方針をまとめた。今後は、候補事業の提案者と協議し、１０月をめどに利活用実施計画を作成する。事業実施に向けた提案者の確認・同意を得て、年内に事業者として正式決定する。

　宮古島市伊良部にある下地島空港とその周辺で３０００ｍ滑走路など大規模空港施設と地理的特性を生かした利活用を図る。持続性のある事業を早期に実現するため、民間事業者がノウハウに基づいて主体的に活用を進める。

　基本方針は、下地島土地利用計画のうち空港・航空関連３７５ha、国際都市活用８０ha、観光リゾート１３３ha、スポーツコミュニティー７５haの４ゾーンを対象とする。具体的な方向性として、空港本体はパイロットの養成、マルチコプターなど新世代型機材などの操縦士育成・訓練、プライベートジェットや小型機などの駐機、移動ニーズに対応した活用を図る。空港周辺はアジアを代表するリゾート地とするほか、体験飛行など航空リゾートとしてのコンテンツの誘導を図る。

　今年度は、県と宮古島市、提案者が協議を進め、候補事業の実現に向けた環境を整備する利活用実施計画を作成する。作成後、契約条件や役割分担などについて事業者の確認・同意を得て、正式に利活用事業者として決定する。必要な許認可など県が事業化を積極的に支援する。

提案者（代表法人）と候補事業は以下のとおり。
▽ＦＳＯ（沖縄県、玉那覇尚也代表）＝下地島空港を活用した革新的パイロット養成。

▽ＡＡＡ（神奈川県、小菅和輝代表）＝マルチコプター操縦技術者への教育・育成とトレーニングおよび沖縄観光資源の発掘と観光産業の国内外への紹介。

▽星野リゾート（長野県、古谷奈々代表）＝Ｌｕｘｕｒｙ　Ａｉｒｌｉｎｅ　Ｈｕｂ　ＳＨＩＭＯＪＩ　Ｉｓｌａｎｄ－富裕層をターゲットにした宿泊施設の開発。

▽三菱地所（東京都、杉山博孝社長）＝プライベートジェット等による下地島のリゾートアイランド化。