2015.06.21.

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中国・習近平主席:農地の確保に本腰!

農業就労年齢が高齢化!
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掛け声だけで生産量は上がるか!
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 世界で最も人口の多い中国の指導部は国民を十分に養える農地の確保に本気で取り組み始めている。習近平国家主席は政府のウェブサイトに先月掲載された声明で、「耕地は中国の最も貴重な資産だ。パンダを保護するのと同じように守っていかなくてはならない」と指摘した。
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 世界銀行の試算によると、中国では高い経済成長に伴い、過去10年間に耕地が6%減少したという。地方政府が歳入拡大を目指し、不動産開発業者に家族経営の農場から土地を買い取るよう奨励したこともこうした傾向の加速につながった。
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 今や中央政府はトレンドを反転させようとしている。習主席は土地の所有や使用、受益、移転など農家が享受できる不動産の権利を増やすと表明した。移転後に農地以外に転用されている土地などの問題に特に注意が向けられるべきだと述べた。
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 中国農業大学の朱啓臻教授は「移転の悪用があることから、習主席は土地問題を優先課題に据えつつある」と指摘。「中国は多くの人口を抱えており、穀物自給をなくすことはできない。やみくもに非生産的な土地に転用されるものがあまりにも
多い」と述べた。
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 30年前の中国で農村部の人口の割合は75%と、インドとほぼ同水準だった。
現在はインドの70%に対して、中国は45%に低下している。