2015.06.22.

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中国企業の海外投資:2013年に約13兆3400億円に!

従来方針見直し!

他国に干渉し始めた中国!


 中国は海外で働く国民500万人や巨額の対外投資を守るため、他国の内政には
不干渉との方針を見直しつつある。
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 最近では中国石油天然ガス集団(CNPC)が油田投資を行っている南スーダンの国連平和維持活動に中国人兵士700人を派遣したほか、混乱の続くイエメンには今年4月に海軍を派遣し中国人629人と外国人279人を救出。中国人民解放軍が外国人救出を支援したのはこれが初めてだ。
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 中国は1955年、当時の周恩来首相が他国の内政に干渉しない方針を採用したが、それを堅持し続けることが一段と難しくなっている。中央アジアやインド洋、中東、欧州を結ぶ地域のインフラ整備を進める「シルクロード」構想を習近平国家主席が打ち出す中で、中国の足跡は海外に広がることになる。
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 中国企業の海外投資は2013年に1080億ドル(約13兆3400億円)に達し、10年前の30億ドル足らずから急拡大した。
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 中国は自国の権益と国民の安全を守るために、より積極的なアプローチの必要に
迫られており、海外で紛争に巻き込まれたり、米国と利害が衝突するリスクが生じている。中国が南シナ海で進める岩礁埋め立てをめぐってはすでに緊張状態にある

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 シドニー大学中国研究センターのケリー・ブラウン所長は「厳しく長い道のりとなるだろう。新しい大国がルールブックを破棄し騒ぎを起こすことで混乱が生じるのか、勢力拡大と同時により大きな責任を引き受ける漸進的な移行となるのか、そのどちらかだ」と述べた。
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 中国の対外投資は02年から上向いた。当時の江沢民国家主席は他国の内政には不干渉の立場をあらためて表明したものの、海外進出の方針を支持した。
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 中国の国民と海外資産を保護する政策についての著書を共同執筆したジョナス・パレロプレスナー、マシュー・デュシャテル両氏は調査や当局者への取材を基に500万人の中国人が海外で働いていると推計している。中国商務省が示している数の約5倍だ。