2015.07.19.

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大宇造船海洋:2千億円・巨額損失隠し発覚!

作れば作るほど赤字!
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 大宇造船海洋が海洋プラント分野で約2兆ウォン(約2160億円)の累積損失を出しながら、公表してこなかったことが明るみに出た。同社は2011年に1隻当たり6000億ウォン(約648億円)で受注した極地リグ(掘削装置)の建造過程で1兆ウォン(約1080億円)前後の損失を出していた。
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 韓国政府関係者は7月14日、「大宇造船海洋が自主的に調査を進めているが、約2兆ウォンの損失が業績に反映されなかったと聞いている。最終的な損失規模は来月初めにも確定する」と説明した。海洋プラントは固定式または移動式の原油掘削・生産装置を指す。大株主である韓国産業銀行の関係者は「海洋プラント事業分野以外にもルーマニアの大宇マンガリア重工業など子会社の損失も予想より大きい。損失が3兆ウォンに迫る可能性もある」と述べた。
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 大宇造船海洋と並び、造船業界のビッグスリーと呼ばれた現代重工業とサムスン重工業は昨年、これまでの累積損失を業績に反映した。現代重工業は3兆2495億ウォン(約3510億円)に上る過去最高の営業損失を計上。サムスン重工業も海洋プラント事業で発生した7500億ウォン(約810億円)の損失を反映し、営業利益が前年比80%減の1830億ウォン(約198億円)にとどまった。
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 大宇造船海洋の損失規模が公表されれば、城東造船海洋など中規模造船所の経営難が深刻化している状況で、造船業の社債満期繰り延べなど資金調達が困難になる可能性がある。このため、政府は構造調整支援策を検討している。大宇造船海洋は今年末までに5000億ウォン程度の社債が満期を迎える。産業銀は大宇造船海洋の子会社のうち業績が悪化した大宇マンガリア重工業など5−6社を清算、売却などを通じ整理することを検討している。
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