2015.08.02.

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中国の株暴落:犯人は証券会社の報告書と!

個人投資家の平均損失額は108万円!
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自動取引の規制強化!
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 7月28日、韓国・イーデイリーは、中国株式市場が8年ぶりの大暴落を記録した中、外資系証券会社の報告書に注目が集まっていると伝えた。
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 複数の中国メディアは、バンクオブアメリカ・メリルリンチが出した信用リスク関連の報告書が、中国株式市場の投資心理を急激に萎縮させた“主犯”と指摘した。メリルリンチは27日の中国A株(上海・深センの株式市場に上場している中国企業を対象とした市場)の信用融資規模が7兆5000億元(約149兆円)に達すると推定する分析を出した。
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 中国A株は現在七つの経路でレバレッジ(他人の資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること)資金が流入しており、元金を計算すると3兆7000億元(約73兆6000億円)に達する。平均レバレッジ比率が2倍と仮定すると、A株の信用融資金額が少なくとも7兆5000億元に達するという意味だ。これは、A株の時価総額の13%、流通時価総額の34%に相当する膨大な規模となる。既存の市場で知られている信用取引の規模は2兆元(約40兆円)前後だった。
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 7月29日、中国では27、28日の2日間で個人投資家の平均損失額は5万4000元(約108万円)だった。27日には8年ぶりの暴落を記録したが、当局は投げ売りした投資家を取り調べる方針を表明している。
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 中国政府による株式市場救済策により平穏を取り戻したかに見えた中国株だが、27日にいきなりの暴落となった。上海総合指数はマイナス8.48%という8年ぶりの下げ幅を記録した。28日も続落し、時価総額にして約5兆元(約100兆円)が消失した計算となる。
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 中国証券監督管理委員会は7月31日、コンピューターを使って株式を自動的に売買する行為への規制を強めると発表した。上海株式市場の株価乱高下を防ぐための措置だ。
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 同委員会は「(自動取引は)頻繁に注文を出すため、株価の変動を大きくする。最近の市場への影響は明らかだ」として、金融機関や個人に対する調査を開始した。
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 また、頻繁な注文で株価に影響を与えたなどとして、24の証券口座の取引を制限したという。自動取引は先進国の市場では一般的に行われている。