2015.09.01.

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習政権の金融政策:米国で高まる不信感!

米国の国賓扱いに大きな顔ができるか!
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逃げ出す進出企業!
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 上海総合指数が暴落続きでクラッシュしたことを受けて、中国当局は緊急利下げを含む追加金融緩和を決めた。だが、中国経済や習近平政権に対する市場の不信感は根強く、利下げ効果は限定的との見方がある。米国からは9月に予定される習主席の国賓としての訪問を拒否する声が挙がり、国内では政権の基盤が揺らぐ可能性が高まるなど、八方塞がりに追い込まれた。 
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 8月26日、上海総合指数は朝方は追加金融緩和を受けてプラスで始まったが、その後は3%超の下落に転じるなど乱高下。5営業日続落し、前日比1・27%安の2927・29で取引を終えた。前日に続いて年初来安値を更新した。
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 25日の市場で上海総合指数が約8カ月ぶりに3000を下回り、中国人民銀行は同日夜、0・25%の緊急の追加利下げに踏み切ると発表。預金準備率も引き下げる
異例の追加金融緩和を決めていた。
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 李克強首相は25日午後、「中国には、今年の経済発展の主要目標を達成する能力と条件がある」と強調したが、中国経済は製造業や不動産など幅広い分野で不振が続いている。市場の疑念は中国株にとどまらず、経済そのものや習政権の不透明な政策運営に及んでいるためだ。人民銀は「中国経済には低下圧力があり、グローバル金融市場には大きな変動が現れている」と説明した。
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 人民元の切り下げや、利下げなど金融緩和を進めれば、資金の海外流出や不動産バブルを再燃させる懸念もあるが、一方で景気の低迷を放置すれば習指導部に対する不満も高まるとあって、習指導部は苦しい立場に追い込まれている。
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 『中国経済まっさかさま』(アイバス出版)の著者で週刊東洋経済元編集長の勝又壽良氏は、「中国経済がインチキだということが世界的にばれてしまった。金融緩和
で一時的なカンフル剤となっても、中国経済の本質は変わらない」とみる。
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 ロイター通信は、「共産党にとって株価急落の最も厄介な点は、市場を操作しようとしたという事実ではなく、取り組みが効果を上げなかったことが白日の下にさらされたことだ。共産党の経済運営能力の面での威信は国内でも国外でもいたく傷ついた」と報じた。
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 習政権が対策を打ち出しても中国株が下げ止まらない状況について、豪大手メディ
アは、巨大な岩を山頂まで運んだ瞬間に岩は転がり落ちてまたやり直しという罰を受
けたギリシャ神話の「シジフォスの岩」の逸話にたとえた。そのうえで「神話では罰
を受けたのはシジフォス王1人だけだが、習主席は中国の納税者に数百兆円の損害を与えている」と批判した。
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 習主席について、米国からも憤る声が出始めた。米大統領選の共和党候補の1人でウィスコンシン州知事のスコット・ウォーカー氏は、「米国人が苦しんでいる市場の下落は中国の経済減速による部分があり、その中国経済は操作されている。オバマ大統領は、習主席を招くより、米国の利益を失わせようとする中国に説明責任を取らせるべきだ」と声明を出し、習主席が国賓としての訪米をキャンセルするようオバマ大統領に促した。選挙戦が背景にあるとはいえ、米国内で中国への不信感が高まっていることをうかがわせる。
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 「一党独裁だった旧ソ連では経済危機が直線的に政治危機につながったが、高い成長で国民の信頼をつなぎ止めていた中国でも、経済危機で中国人民の共産党離れや政変など不測の事態が生じる可能性もある」と、前出の勝又氏は警鐘を鳴らした。
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 中国は、経済で日本が低迷した二の舞は無いと断言していたが、どうやら「自ら二の舞を呼び込んだ」ようだ。中国の国民や企業は、金を持ち始めると国内の銀行におかず、海外へ持ち出そうとする。過去の歴史が、財産に関しては政府を信用していないという事だ。一国二制度で国民を繋ぎ止めておくのも難しくなってきた。どこまで共産党支配を続けられるのか、、、。為政者側は牧童で国民は家畜のような国に、世
界の指導者にと望む国があるなら、ローマ帝国時代の奴隷の方がもっと人間らしく生きれる。