2015.09.08.

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佐賀県・鹿島市民会館:実施計画の検討に遅れ!

基本設計は16年度以降に!
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財源確保の後で!
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 新市民会館の建設を計画している佐賀県鹿島市は、財源確保策など建設に向けた実施計画の検討を進めている。2015年度内に予定していた基本設計の着手は16年度以降にずれ込む見通しを示した。
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 同市納富分にある現市民会館は1966年の完成で、設備関係の老朽化や耐震性などの課題を抱えている。市民の利用頻度も高く、14年度に学識経験者らで建設検討委員会を組織し、新市民会館の基本構想・基本計画をまとめた。
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 計画では、同市中心市街地・中川エリアに位置する現会館を解体し、隣接する生涯
学習センター「エイブル」との間の道路を廃止し、エイブルと一体となった施設づくりを進める。このため、同エリアで別途建設する新世紀センター(仮称)と市庁舎との間に新たなアクセス道の整備を検討する。
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 施設の想定規模は、RC造3階建て延べ約4970u。1階は展示ホールを中心にエントランス(交流ラウンジ)、リハーサル室、会議室などを設けるほか、市の防災機能を強化するため防災支援室、防災サポータールームを設置する。2、3階はホールで座席数は2階約700席、3階約150席とする。
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 事業費は人件費や資材の高騰、施設の仕様などで変化するため先進事例の提示にとどめている。このほか、外観デザイン、ホールのあり方、維持管理の容易さなど求める機能の優先順位を明確にした上で設計者選定方法を決めることやJV方式による地元設計事務所の参画も提案している。
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建設スケジュールでは、15年度に市単独事業で基本設計に着手し、18、19年度で建設工事を予定している。ただ、補助事業の活用など財源確保を含めた実施計画の検討が遅れており、基本設計着手は16年度以降にずれ込む見通しで、着工時期も不透明となっている。
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