2015.10.23.

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神戸発動機轄H場跡地:5億円でジスコ不動産・購入!

5年前に工場は解体したが!
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汚染土除去はどう処理する!
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 三菱重工業と縁が深く、船舶機械やエンジンでは重工と提携している神戸発動機。
昭和35年に大洋造船喜々津工場を買収し、神戸発動機長崎工場とし同49年には工
場を拡張してきたが、今日までの間、蒲島ドックグループや且R田地建と親会社が変わってきたが、平成16年増資をしたが業績は伸びず、本社や工場を兵庫県明石に集約し、不要資産売却を進めてきた。
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 金子原二郎3期目の知事選の09年、雇用拡大を最大目標に掲げ、諫早市多良見町の喜々津駅裏の神戸発動機長崎工場(06年まで稼働・160人勤務)の増強移転では県や諫早市との交渉が纏まらず、金子知事の威光も役立つ、企業は撤退した。
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 神戸発動機も経営的は厳しいものがあり、売り上げは年々細り、26年3月期は累計負債が81億円にもなる状況で遊休資産の早期売却が図られたが、失敗に終わっていた。
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 神戸発動機は、旧長崎工場跡地を南栄開発に売却する契約を締結していたが、景気の急激な冷え込みなどから契約を解約することで合意したと発表した。
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神戸発動機は、旧長崎工場の跡地売却の中止で、今期に予定していた固定資産売却益4億5000万円は計上しないとしている。引渡し時期が未定だったため、今期の業績見通しには織り込んでいなかった。
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また、不動産売買契約解除解決和解金として1億円、土壌調査費用1500万円を特別損失として計上する。
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 平成25年3月の決算報告で、長崎工場の簿価資産は3億7469万1千円、土壌対策引当金(調査)に1350万円が計上されている。
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 神戸発動機は6月9日、長崎県諫早市の長崎工場跡地を、同市のジスコ不動産に5億円で売却すると発表した。
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 跡地の面積は約3万6千u。
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 神戸発動機が急反発。株価は一時、前日比13円(11.0%)高の131円をつける場面があった。9日の取引終了後、16年3月期の単独業績見通しについて、最終損益を従来予想の3000万円から8000万円(前期21億900万円の赤字)へ上方修正したことを好感した買いが入っている。遊休不動産となっていた旧長崎工場跡地を近隣の飛び地を含めて譲渡したことに伴い、6000万円を特別利益として計上することが要因。なお、売上高は113億8000万円(前期比3.8%減)、営業損益は4000万円(前期20億2200万円の赤字)の従来予想を据え置いている。
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この売買ではどの様に買い手を決めたのか?売却申し込みには、諫早市の2社が申し込んだが、ジスコ不動産の窓口は十八銀行であり、神戸発動機の大口借入先3行の中に十八銀行(三井住友銀行・10億200万円、みなと銀行・5億3千万円、十八銀行・4億97百万円)があり、有利に働いたのであろう。
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 物件引渡しは平成28年1月29日予定とあり、現在、汚染除去工事の着手はされていない。汚染状況の調査は、済んでおり、長崎県に調書は提出されているが、汚染除去についての問い合わせには神戸発動機や県側から無回答である。
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 ジスコ不動産の計画では、ビジネスホテルの計画であり、必要面積は1000坪ほどあれば十分であり、事業計画面積だけを汚染除去しホテルを建てるようだ。問題は、どこまで汚染土を除去するのか。

 解体時に、解体ガラなどは土中に埋めた形跡があり、2mほど掘ったらガラが出るという。この土地は、ジーゼル発動機の製造工場であり、エンジンは鋳物でもあり鋳造砂の廃棄物も土中にあると思われ、ジスコ不動産が深さ1m、建築場所だけを総掘りして土を入れ替え、他は手を付けず埋め殺しにするという噂も聞こえてくる。
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 本紙は、ジスコ不動産や神戸発動機が「土壌汚染対策法」に従った処置をするのか、脱法で逃れるのか、今後も注意深く見守り、違法工事ならその都度記事として取り上げてゆく。
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