2015.10.29.

インターネットの海底ケーブル付近で活動:ロシア!

狙いはケーブル切断か!
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 ロシアの工作船・ヤンタル号が、米東部沿岸で深海潜水艇を投下したことが、米監視衛星や飛行機に捉えられた。この潜水艇は、2つのプロペラを持っており、深海まで潜ることができる装備であり、米国と世界とを繋ぐインターネットの海底ケーブルが敷かれている地域で暗躍してきた。
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 米軍と国防総省関係者は、世界のインターネット通信の大半を担う海底ケーブルの近くでロシアの潜水艦と工作船が確認されたことを受け、ロシアが通信網の遮断を計画している可能性があると懸念している。
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米国のこのような懸念は、かつての冷戦時代のロシアの通信網盗聴を超えるものだと主張しながら、ロシアが海底ケーブルを切断すれば、米国は大混乱に見舞われかねない。
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 ロシアが海底ケーブルを切断すれば、米国は大混乱に見舞われかねないと、同紙は指摘した。海底ケーブルを通じて、1秒当たり10兆ドル以上の金融取引が行われているので、ケーブルが断ち切られれば、資本市場の大混乱は避けられない。欧州の高位外交官はNYTに、「最近のロシアの活動レベルは、冷戦時代に目にしたものと似ている」と語った。
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海底ケーブルが切断された証拠はない。しかし、こうした懸念は、ロシア軍の活動が世界中で活発になっていることに米国と同盟国の当局者が警戒を強めていることを反映していると、NYタイムズは指摘した。
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米海軍の報道官、ウィリアム・マークス中佐は同紙に対し「ある国が通信ケーブルに干渉しているとの報道は懸念だが、潜水艦の活動の性質上、詳細についてはコメントしない」と述べた。
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NYタイムズによると、米国は9月、2隻の自走式潜水艇を搭載したロシアの工作船「ヤンタル(Yantar)」が米国の東海岸沖をキューバに向かって航行するのを確認していた。この海域には米海軍のグアンタナモ基地近くに通じるケーブルが敷いてある。海軍当局者は、この工作船と潜水艇は海底に敷かれたケーブルを切断することが可能と述べたという。
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海底ケーブルは船のいかりや自然災害によって頻繁に切断され、そのたびに修復されているが、米国防総省の当局者は、ロシア側が損傷箇所の特定と修復が難しい、より深い水深での攻撃を計画しているとの見方を示した。
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