2013.11.24.

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中国・50年債入札:落札利回りが過去最低!

高齢化で一段の緩和観測!
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 中国人民銀行(中央銀行)は11月19日、中小銀行の短期借り入れコストを引き下げる措置を発表した。流動性不足の中で短期金融市場での急激な変動を防ぐ措置の一環だ。
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 人民銀は国内金融機関向けの常設貸出制度(SLF)の7日物金利を3.25%に引き下げるとの声明をソーシャルメディアを通じて発表。一部の国内金融機関向けの翌日物SLF金利は2.75%に下げた。変更前の金利水準は明らかにしていない。
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 中国が20日実施した50年債入札で、落札利回りが過去最低となった。一連の利下げで指標となる国債利回りが歴史的低水準に達していたことや、高齢化で中国の金融政策は長期的に一段の緩和に向かうとの見方が背景。
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 財政省はこの日、260億元(約5000億円)相当の50年債を表面利率3.89%で発行。この水準は2009年の50年債入札開始以降では最低で、流通市場の利回りも下回った。2年前の入札では、それまでで最高の5.31%を記録していた。
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中国の国債は、
@機関投資家向けで流通可能な記帳式国債、
A個人・非金融機関向けで流通不可の証書式国債、
B個人向けで流通不可の貯蓄国債から構成される。
うち、A証書式国債およびB貯蓄国債は銀行窓口での譲渡は可能となっている。
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また、2009 年からは地方代理発行債券が、2011 年からは地方自行発行債券が発行されている。電子式貯蓄国債は2006 年から導入されている。なお、証書式国債は、証書式貯蓄国債に一本化されて発行されるようになってきている。統計上、注意が必要。
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 中国政府が海外市場で発行する外債(グローバル債、サムライ債等)については、金融司が担当する。香港人民元建て国債についても、自国通貨建てではあるが海外での起債に当たるため、同司が担当している。
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