2015.12.28.

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博多港港湾計画改訂案:中央ふ頭に12m岸壁!

大型クルーズ船受入強化!
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 博多港地方港湾審議会(会長・樗木武九州大名誉教授)の第31回会合が12月22日に開かれ、福岡市の博多港港湾計画改訂案を了承した。市は、2016年3月に予定されている国の交通政策審議会に諮り、15年度末までに改訂計画を策定する。
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 改訂案では、博多港を物流、人流・にぎわい、生活・環境保全、海洋レクリエーションの4ゾーンに分け、都市の成長をけん引し、市民に親しまれる海の玄関口づくりを進める。
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 目安となる港湾能力の目標値は、平成30年代後半に国際海上コンテナ取扱量を現行の91万TEU(20フィートコンテナ1個が1TEU)から130万TEU、外国航路船舶乗降人数を87万人から275万人、外航クルーズ船寄港回数を99回から400回とした。
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 目標達成に向けて、大型クルーズ船の受け入れ環境の強化、ウオーターフロントの活性化、コンテナターミナルや国際・国内ROROターミナルの機能強化、自動車輸出拠点の形成、既存ストックを活用した施設の機能再編などの方針に基づき、計画的な港湾施設の整備を進める。 
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地区別の主な港湾施設計画は次のとおり。
中央ふ頭地区=既設計画を変更し、ふ頭西側に大型クルーズ船の2隻同時着岸を可能とする長さ450mのマイナス12m岸壁、370mのマイナス10m岸壁各1バースを整備、東側は国際フェリーに対応するため新規に340mのマイナス10m岸壁(耐震強化)1バースを整備する。災害時の救援活動拠点として1haの緑地を整備する。
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箱崎ふ頭地区=RORO船輸送の拠点を形成するため、既設計画を変更し、長さ240mのマイナス10m岸壁(耐震強化)、220mのマイナス9m岸壁各1バースを整備する。また、需要が低下した水面貯木場などを廃止した上で、新規に260mのマイナス7.5m岸壁2バースを整備し、埋立造成でふ頭用地(11ha)を港湾関連用地(同)に変更する。
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アイランドシティ地区=自動車輸出台数の増加、船舶の大型化に対応し、既設計画を変更して長さ520mのマイナス12m岸壁2バースを整備する。
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須崎ふ頭地区=ウオーターフロント地区の再整備などを視野に福岡都心部との近接性を生かした土地利用形態の見直しを進める。
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航路・泊地=クルーズ船の大型化に対応し、中央航路の幅を300mから370mに拡幅する。
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