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   2016.03.19.
  東芝会計不正:前社長を任意聴取・監視委!  
   
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刑事告発を視野!
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 東芝の不正会計問題で、証券取引等監視委員会が3月19日までに、田中久雄前社長から任意で事情聴取したことがわかった。監視委は一連の不正の中で、特にパソコン事業での利 益の水増しについて金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いがあるとみて 、検察への刑事告発を視野に慎重に調査を進めている。
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 パソコン事業での利益の水増しについては、不正会計を調べた第三者委員会が歴代の元 社長らが不正を認識していた疑いがあると指摘。一方、元社長らは不正の認識を否定してい るとみられる。監視委は今後、西田厚聡元社長、佐々木則夫元社長からも聴取する見通し。
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 第三者委の調査報告書などによると、東芝のパソコン事業では、パソコン部品を自社で 調達し、組み立ては外部の会社に委託していた。東芝はこの仕組みを悪用。決算が近づくと 委託先へ必要以上に多くの部品を販売することで、一時的に利益を高く見せかけていた。
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 こうした処理は、西田氏が社長だった2008年ごろに始まり、佐々木氏、田中氏が社 長を務めた時期にも続いていたとされる。
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 監視委は不正会計の経緯について、パソコン事業や財務部門の担当者らを中心に聴取を 続けてきた。田中氏はパソコン部品などの調達の担当を長く務めており、第三者委の報告書 は、遅くとも専務だった09年12月には利益の水増しについて認識していたと指摘した。
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 09年3月期からの7年間の東芝の利益水増しは、計約2248億円に上ったが、パソ コン事業での水増しは、うち約578億円と最も多かった。
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