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   2016.05.11.
   中国海軍の機雷:保有と施設装備!  
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掃海は脆弱!
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中国は機雷をただのブラフだと考えているわけではない。中国は機雷戦/対機雷戦を米国の弱点だと認識しており、米海軍の対機雷(掃海/掃討)能力が他の分野に比べて脆弱であると、中国の専門家は見ている。
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中国海軍は、米海軍の弱点を狙いグアムなど西太平洋の拠点の出入口へ機雷を敷設する「攻勢機雷戦」を指向している。「攻勢機雷戦」とは、敵の基地や港湾、海上交通路の封鎖・妨害、敵の海上輸送能力の破壊、敵戦力の直接的な損耗を目的としたものだ。
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通常戦略で防御に使う機雷を、攻撃用に使うわけだ。これは、米海軍が対機雷戦を不得手だと見越すだけでなく、機雷の排除が得意な海軍であっても、掃海・掃討作業は多大な労力と時間がかかる任務。大規模に機雷敷設が成功すれば、掃討作業に時間を費やし完了までの多大な時間は各部隊を足止めさせる効果は大きい。
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中国が保有する数は5~7万基保有しているようだ。種類も豊富で、旧式から高性能まで30種類以上そろっているが、その多くは、浅海域でのみ運用可能な沿岸防衛用。中深度海域での使用が可能なものは現時点では少ないが、ロケット上昇型機雷などへの研究・開発も着実に投資されている模様だ。
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大量の機雷を敷設するためのプラットフォーム(水上艦、潜水艦、航空機)も大量に保有している。
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中国は、現在3万隻の鋼鉄製の商用トロール漁船(各10基の機雷搭載可)を保有し、他にも5万隻の帆船漁船(各2.5基)があります。各軍区で民兵の演習が実施される際、機雷敷設用に民間漁船が使用されていることからも、有事における民兵の組織的役割が重用視されている。
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100~200トンの漁船は、目標が小さく、適度な機動性もあり、沿海域での機雷敷設任務には適任。国防運輸法(1995)、国防法(1997)などにより、民間船の動員に必要な法的基盤の整備も進んでいます。
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攻撃は強いが、掃海・相当の戦力は脆弱だ。
10型掃海艇(T-43/T-40)) 16隻 
現役以外の20数隻は予備もしくは哨戒船として改修。
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10型掃海艇以外は、沿岸もしくは港湾近辺での使用に限定されます。この他、約68隻の予備船艇と4隻の無人掃海艇(新たな無人掃海艇が就役したとの報道もありますね)、港湾用に70隻の小型掃海艇があると見られます。
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さらに、沿岸用小型補助掃海艇が約70隻あり、それぞれ各地方軍区に所属( 例:Lienyun 級掃海艇:400t。民間のトロール船を改修。触発機雷掃討にのみ対応。J-141、J-143として上海軍区所属)。
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