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   2016.08.02.
 公取委8社に談合立入:空港・都道の舗装で疑い!  
   
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本年3月に続き2回目!
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 羽田、成田両空港や東京都道などの舗装工事で談合を繰り返していた疑いが強まったとして、公正取引委員会は8月2日、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で、東証1部上場のNIPPO(東京都中央区)など大手舗装工事業者8社に立ち入り検査した。うち6社は東日本大震災で被災した高速道路の復旧工事を巡る談合事件で摘発されており、公取委は広範な分野で談合を繰り返していたとみて解明を進める方針だ。
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 立ち入り検査先は、次の各社。いずれも東証1部上場の▽前田道路(品川区)▽日本道路(港区)▽東亜道路工業(同)▽世紀東急工業(同)▽大林道路(千代田区)と、鹿島道路(文京区)、大成ロテック(新宿区)。
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 関係者によると、各社の営業担当者らは、国土交通省や成田国際空港会社が発注した羽田、成田両空港や、東京都が発注した道路などの各舗装工事の入札や見積もりで、事前に話し合って受注業者を決めていた疑いがあるという。
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 8社は2012~16年度に両空港の滑走路や誘導路、エプロン(駐機場)などの舗装工事計約20件を受注しており、契約総額は約200億円に上る。また、15年度以降だけで落札総額約15億円で約10件の都道工事を請け負っていた。
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 羽田空港の舗装工事については、国交省関東地方整備局(東京空港整備事務所)が新設や大規模な改修、国交省東京航空局(東京空港事務所)が維持や修繕を担当している。
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 8社は関東の高速道路の舗装工事でも談合をしていたとして今年3月にも公取委の立ち入り検査を受けた。うち6社は東北地方の高速道路の震災復旧工事を巡って談合していたとして刑事告発され、2月に独禁法違反で起訴されている。
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 羽田空港は面積1522haで1952年開港。世界で5番目に利用者が多く、15年度の国内・国際線を合わせて利用者は1日約21万人、発着回数は1日約1200回。78年に開港した成田空港は、面積1151ha。15年度の利用者は1日約10万人、発着回数は1日約640回だった。
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 各社は立ち入り検査の事実を認め「全面的に協力したい」などとコメントしている。
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