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 近大病院:補助金裏・4口座2200万円!  
   
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一部飲食にも!
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適切に管理されていない・深くお詫び!
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 近畿大医学部付属病院(大阪府大阪狭山市)の救命救急センターと小児科、産婦人科で、府の補助金など少なくとも計2200万円が、大学会計ではなく、医師個人名義の「裏口座」にプールされていたことがわかった。一部は飲食費などに流用されており、同病院は「不適切な会計処理だ」として、同センター長ら教授4人を病院長による厳重注意処分とした。
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 病院関係者によると、記録が残る2011年度からの5年間に、救急医療体制の充実を図る府の事業の協力費約1440万円と、周辺市町が救急救命士に対する医師の指導について支払っている「指示料」約610万円が、センターで勤務する2人の医師名義の口座に入金されていた。
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 小児科と産婦人科では、妊婦などの救急搬送の受け入れ実績に応じて府などから支払われる協力金計約150万円を、医師名義の口座で管理していた。
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 このうちセンターの2口座は、医師らが私費を積み立てる「医局費」の管理を兼ね、多くは物品購入など医局の運営経費に使われたが、約360万円は、懇親会や当直時の飲食、弔電、タクシーチケットなどに充てられていた。府の実施要綱では、協力費は「人員配置や当該業務の遂行の必要経費に充てる」と定められており、同病院は大学会計への返金を求める。
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 大阪府立急性期・総合医療センター(大阪市)など府立2病院で3月以降、救急救命士への指導料などを個人口座にプールしていた問題が発覚したのを受け、近大病院が調査していた。
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 近大病院は「補助金の管理に対する意識が低かった。再発防止に努める」としている。
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 近畿大医学部付属病院(大阪府大阪狭山市)、大阪市内で記者会見し、「補助金が適切に管理できていなかった。深くおわびする」と謝罪した。
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 口座は四つあり、うちセンター勤務の医師名義の2口座から支出された懇親会費など計約360万円について、同病院は「使途が不適切」として、センターに対し大学口座への
返金を求めている。
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 狩谷和志事務局長は「(医師らは)代表者名義で作った公的な口座との認識だったが、大学会計に属さない簿外管理である以上、私的な口座と言われても仕方がない」と述べた。
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