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   2016.09.05.
 衆院補選・福岡6区:公認問題・党と県連の温度差! 
   
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鳩山二郎氏が公認申請!
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 鳩山邦夫元総務相の死去に伴う衆院福岡6区補選(10月23日投開 票)で、邦夫氏の次男で大川市長の鳩山二郎氏(37)が自民党県連に9月1日付で公認申請を提出した。県連は参院議員秘書の蔵内謙氏(35)を既に党本部に公認申請しており、2日開いた三役会で「協議は終了している」として、鳩山氏の公認を党本部に申請しないことを確認した。
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 党本部は公認候補を決定しておらず、県連の松本国寛幹事長は「決定が長引いて野党候補に利する結果にならないか危惧している。(蔵内氏の公認を)速やかにしてもらえるようお願いしていきたい」と語った。
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 安倍晋三首相は8月31日、官邸で自民党の二階俊博幹事長と会談し、保守系が分裂含みで調整が続いている衆院東京10区と衆院福岡6区の補欠選挙(10月23日投開票)について「国政選挙だから、しっかりがんばらなければならない」と述べ、万全の態勢を敷くよう指示した。会談後、二階氏が記者団に明らかにした。
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 二階氏は記者団に対し、自民党系の2人が立候補を表明している福岡6区について「円満に決まれば大変良いが、少し状況をみてから決めたい。まだ時間はある」と述べた。
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 福岡県連のお歴々が、二階派の古屋選対委員長が蔵内氏を呼び立候補辞退を打診したことで、組織内の手続きを無視した二階派の横暴に福岡県連内部から怒りの声が上がり始めたと、一部新聞が書き始めた。また、鳩山二郎氏を二階幹事長に合わせたのは現在は二階派に所属する武田良太議員。武田氏は元々麻生太郎派属していた。両者は、武田氏が県連会長だった頃から公認候補の選定を巡ってことごとく対立してきた。平成26年には、武田氏の選挙区(福岡11区)である行橋市の県議補選で、県連推薦を得た麻生系の候補が武田氏の秘書を破って勝利。その後開催された県連の大会で、補選の経緯に納得しない11区の党員らが壇上の執行部を恫喝し、県警が介入するという前代未聞の騒ぎまで起きていた。
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 すんなり決まると見られていた蔵内氏の公認決定は、ずるずるしている間に1カ月が経過。邦夫氏が代表を務めていた派閥横断の議員グループ「きさらぎ会」は、菅義偉官房長官を顧問に据え、二郎氏支援を打ち出すなど巻き返しの動きが加速していた。マスコミは、政権中枢の実力者が絡む権力闘争に発展した格好だと報道しているが、、、、。
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 本紙は中枢にいる実力者は、己ではなかなか本心も明かさないし、周りが見てとれるような仕草も見せない。自民党の闇将軍で寝業師・金丸信(第9代自民党副総裁)の言葉に「叩いているようで、さすっている、さすっているようで叩いている。それが政治というもの」
。麻生副総理も、古賀誠も二階幹事長に福岡6区のことで文句を言いに行ったが、どんな話をしたか分からぬが、最後は納得して部屋を後にしたようだ。
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 二階幹事長は「選挙で勝てる候補を、、」と言っている。自民党3回目の候補者調査をやるようだ、2回とも蔵内謙候補よの3倍の開きで鳩山二郎候補が優勢と報道されている。誰もが納得のいく選定は、選挙民の投票行動であろう。蔵内謙が鳩山二郎と五分五分の支持に持ち込んだなら、正式候補者は蔵内謙だろう。しかし、3倍の開きのままなら、逆に鳩山二郎に党公認が出ることになる。
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 党の調査結果に従うという結論であろうことは予想される。9月中旬には公認が誰に出るか決まるだろう。
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