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   2016.10.03.
 九州防衛局・崎辺土壌改良工事:工法指定は誰が! 
   
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パシコンが仕込んだのではない!
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国交省OBと企業の中で採用!
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 2014年2月、経済新聞や地元新聞が佐世保重工(ssk)が所有
する崎辺地区の13.4haを防衛省が取得し、新設される「水陸機動
団」の車両部隊駐屯地とすることを報道。
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この土地の利用をパシフィックコンサルタントが設計し、2016年7 月5日、防衛省九州防衛局から「崎辺(28)地盤改良等土木工事とし
て総合評価方式で入札公告された。
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 入札仕様の土壌改良には
・深層混合処理工
 杭径.1600mm L=20~25m 約2000本
・サンドドレーン工
 杭径.400mm L=26~32m 約6000本
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 この仕様には、細かなことは記入されていないが、杭径と本数から計算すると不動テトラのCI-CMC工法になることがわかる。この仕様内容は防衛省の指定内容であるとは考えられず、この不動テトラの工法は国土交通省が圏央道などの地盤改良で多く採用されている。このCI-CMC工法が関東地整・圏央道での施工が多用されこの工法の施工機械が不足をきたしたため、実績の少ない深層混合処理工(RMP-MST工法・ライト工業)が不動テトラのCI-CMC工法と同党またはそれ以上の機能・効果があることの評価検証を行った文書が公表されており、それによると施工結果検証では遜色なく、圏央道での施工採用が正式にされた。
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 九州防衛局の施工採用において、不動テトラ式が最良の指定とされた理由がもう一つはっきりしない。防衛省において、地盤改良の基準に精通した技官がいるとも思えない。
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 沖縄県辺野古海上工事などで国土交通省から、1月29日は国土交通省から6名が防衛省へ入省した。そのうち2名は調達部に配属になっている。土木に関してはやはり国交省が本家であるし、国交省OBも各コンサルやゼネコンに再就職し、各種の情報は網目のよう共有され採用されている。
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 不動テトラは地盤改良の専門家であり、古くは諫早干拓の地盤改良でもGPS工法を独占的に採用させていた。沖縄の海岸道路の連続壁でも一手独占の時期があった。
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 仕様書にある
深層混合処理工法(改良深度が概ね10mを超える工法)には、
・機械撹拌工法
・機械撹拌+高圧噴射工法
・高圧噴射工法
・その他
がある。
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 不動テトラ方式が深層混合処理工法の最良の工法と指定(1600mm)するのはなぜか、短軸工法でも2軸工法でも同様な能力の工法はある。深層混合処理工法は32以上あり、新技術提供システム(NETIS)に登録されている技術は21もある。
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 つづく