アクセスカウンター
   2016.10.05.
 一番信用できない発言:首相・衆院解散全く考えず! 
   
.
解散を後押しする公明党!
.
首相は虎視眈々と時期をうかがう!
.
.
 にわかに浮上した「1月衆院解散・総選挙」説。
.
 衆院予算委員会は10月4日午前、経済対策を盛り込んだ2016年 度第2次補正予算案の集中審議を実施した。安倍晋三首相は、2017 年1月の衆院解散が取り沙汰されていることを受け「解散は全く考えて いない」と語った。
.
 また同首相は、「一票の格差」是正に向けた衆院選挙区の区割りが見 直される前の衆院解散・総選挙について「否定されるものではない」と 明言、首相の解散権は縛られないとの認識を示した。
.
 菅義偉官房長官は「区割りによって解散権が縛られることない。解散は首相の専権事項で、首相がやるといえばやる、やらなければやらない」と述べた。
.
 小選挙区の区割り変更をめぐっては、変更を反映するための法改正や国民への周知に一定期間が必要とされるため、衆院の解散時期に制約が生じるとの見方がある。この点に関し、菅氏は「安倍(晋三)政権で衆院選が終わって4年間、保証されるわけだから、その中で首相自身が一番タイミングがいいときに考える。それ以上でもそれ以下でもない」と指摘した。
.
 民進党の蓮舫代表は9月29日の記者会見で、安倍晋三首相が来年1月の通常国会冒頭で衆院解散・総選挙に踏み切るとの観測が出ていることについて「衆院はいつでも首相のご判断で解散できる。常在戦場、いつでも戦える態勢を整えていきたい」と述べた。
.
 解散風の発信源と目されているのが公明党だ。「いつ解散があってもおかしくない」として早期解散に備えた態勢作りを急ぐ山口那津男代表ら幹部の脳裏には、「追い込まれ解散」で大惨敗を喫した平成21年衆院選の悪夢もちらついているようだ。
.
 「解散は安倍晋三首相が考えることだ。われわれはいつも受け身だ」
.
 山口氏は29日、参院本会議で首相への代表質問を終えた後、記者団にこう述べた。早期解散容認を修正したかに映るが、ベテラン議員は「17日の党大会以降、幹部の発言の焦点が解散に当たっているのは事実だ。幹部留任も早期解散にらみの布陣だ」と解説する。
.
 公明党が早期解散を訴える構図は20年9月に発足した麻生太郎政権でもあった。代表だった太田氏は「先延ばしするほど状況は悪くなる」と麻生氏に再三、早期解散を求めたが、結局1年後に「追い込まれ解散」に。太田氏や北側一雄幹事長(当時)ら8選挙区の前職全員が落選し、全体で10減の21議席という大惨敗だった。当時の落選者は「いまだに党のトラウマだ」と振り返る。
.
 風を吹かせているのにはそれなりの理由がある。来年早期の解散は公明党に最良だし、来夏は重視する東京都議選を控え、前後3、4カ月の解散は論外。都議選後は衆院議員任期が1年を切る年末以降の解散となり、「追い込まれ色」を帯びる。
.
 党関係者は早期解散について「首相が聞き入れてくれるかは分からな い」と慎重な見方を崩さない。だが、こうも続けた。「早期解散を意識すれば国会審議も引き締まる。風なら風で、ずっと吹かせておけばいい」
.
 今回は事あるごとに「解散はしない」と言いながら、野党の足並みが揃わないことを見越し、解散発言をいつ言うべきか「虎視眈々」と時期をうかがっている。
.