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   2016.10.08.
 南スーダン:中国派遣のPKO部隊・救助せず! 
   
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民間人を守らない中国PKOに非難の声!
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 南スーダンの首都ジュバに駐屯して国連平和維持活動(PKO)に従事し ている部隊が、政府軍と反政府軍の間で交戦が繰り広げられていた今年7月、民間人から数十回にわたって保護要請を受けたにもかかわらずこ れを無視したという主張が持ち上がっている。中国軍のPKO部隊に至 っては、武器や弾薬も残したまま逃亡したと伝えられている。
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 米国ワシントンDCに本部を置くNGO(非政府組織)の「紛争地域民間 人センター」(CIVIC)は10月5日(現地時間)、この事件に関する報 告書を発表して「国連は民間人保護任務を果たさなかった当該PKO部 隊に対して責任を問い、透明性を高めるべき」と主張したという。AFP通 信などが報じた。南スーダンには61カ国から派遣されたPKO部隊合 わせて1万2500人がおり、このうち2500人が首都ジュバにある2つの 基地に駐屯している。
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 報告書によると今年7月、ジュバでは4日間にわたり政府軍と反政府軍 の間で交戦が繰り広げられ、PKO部隊の基地にも攻撃があった。この 過程で民間人を含む300人以上が死亡し、この中には中国軍2人と南 スーダンの記者1人も含まれていた。また南スーダン政府軍と反政府軍 は、現地にやって来た救護活動家を含む民間人の女性数百人に性的暴行 を加えた。
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 PKO部隊は当時、基地の内外で民間人が死亡し、性的暴行に遭って いるにもかかわらず、出動しなかった。基地に対する攻撃があった時に のみ撃ち返す程度だった。少なくとも5人の外国人救護活動家が基地の 近くのホテルに連れ込まれ、集団で性的暴行に遭った時も、数十回にわ たって救助要請を受けたにもかかわらずこれを無視した。さらに中国か ら派遣されたPKO部隊の場合、反政府軍から強い攻撃を受け、持ち場 を捨てて逃走した。
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