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   2016.11.03.
 戦闘艦・モントゴメリー:タグボートと衝突!
   
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パナマ運河では閘門に衝突!
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米軍艦船が衝突事故、フロリダ州で
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米海軍は10月9日までに、米フロリダ州を襲った大型ハリケーン「マシュー」を回避するため同州ジャクソンビル近くの基地から離れようとしていた沿海域戦闘艦「モントゴメリー」がタグボートと衝突し、船体に亀裂が入る被害を受けたと報告した。
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米太平洋軍海軍の報道担当者によると、この衝突でモントゴメリー内で軽微な浸水が発生したが乗組員が応急措置を講じたという。帰港した際に十分な修理作業を実施するとしている。
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衝突は、ジャクソンビル近くのメイポート海軍基地を離れている際に発生した。モントゴメリーとタグボートの衝突が起きた当時、誘導ミサイル搭載の巡洋艦「アンツィオ」も同じく遠海への退避を試みていたが影響を受けなかったという。
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インデペンデンス級沿海域戦闘艦であるモントゴメリーは9月、アラバマ州モービルで就役したばかりで、母港となる米カリフォルニア州サンディエゴに向かっていた。しかし、就役から数日後に海水が油圧式冷房装置に入り込み、ガスタービンエンジンの1基が出力を失う不具合を起こしていた。
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米海軍は11月3日までに、最新鋭インディペンデンス級沿海域戦闘艦(LCS)「USSモントゴメリー」がパナマ運河を航行中、コンクリートの構造物に衝突し艦体に長さ約45センチの亀裂が入る損傷を受けていたことを明らかにした。同艦は就役から2カ月足らずで相次ぐトラブルに見舞われている。
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海軍によると、モントゴメリーは大西洋から太平洋に向けて航行中、パナマ運河で「ロック」と呼ばれる閘門(こうもん)のコンクリートの構造に衝突した。同艦は地元パナマ運河の水先案内人が操船していたという。
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ひびが入ったのは水位線より2.4~3mほど上の部分で、浸水したり安定性が損なわれたりする危険はないと海軍は説明。同艦はパナマ運河を無事通過して、予定通り米サンディエゴに向けて航行を続けているとした。
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3億6000万ドル(約370億円)をかけて建造された最新鋭艦のモントゴメリーは、9月の就役以来、不運続きだ。
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就航のわずか数日後にも、油圧冷却装置に海水が浸水してガスタービンエンジンのうち1基が停止するトラブルに見舞われ、10月4日には大型ハリケーン避難でタグボートに衝突されて艦体に亀裂が入り、少量の海水が浸水した。
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9月には海軍がLCS計画の大幅な刷新を発表。最初の4隻を実験艦に指定して、米国外の非常事態への配備に制限を設けている。
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海軍のLCSは「フリーダム」「コロナド」「フォートワース」「ミルウォーキー」でも故障などのトラブルが相次いでいる。
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