アクセスカウンター
   2018.02.07.
 ロシアの列車事故・最近頻発:原因は中国の車両!
   .
製造は南方匯通の製造!
.
中国製の鉄道車両の輸入禁止を求めた!
.
.
 タス通信によると、モスクワ西部で2017年4月8日、午後10時15分(日本時間9日午前4時15分)ごろ、モスクワ発ベラルーシ西部ブレスト行きの長距離列車が、前方の近郊電車に追突し、列車の機関車と、電車の車両4両が脱線した。非常事態省は病院で手当てを受けた12人の名前を発表した。
.
 前方を走っていた電車の運転士が、線路を横切る人を確認し、非常ブレーキで停止。後続の列車の運転士もブレーキをかけたが、間に合わず追突したという。
.
 タスなど複数の主要メディアは、ロシア鉄道関係者の話として、前方の電車が急ブレーキをかけた結果、ブレーキシステムが故障し、自動的に逆走していたと報じた。
.
 現場では列車の運行が不通となったが、9日午前5時半ごろに復旧した。非常事態省などが事故原因を調べている。
.
.
 プーチン大統領は、中国で製造された列車車両部品の破断事故が多く、「車両はいずれも中国の南方匯通の製造」と指摘し、今後中国で製造された鉄道車両の輸入を禁止するよう求めた。中国の車両輸入をやめて、「ロシアの国内産業を保護する」と明言した。
.
 主眼は、これを奇貨として、中国製品の瑕疵を喧伝し、自国製品の売り込みを図る事にあるようだ。裏には、旧ソ連邦内の中央アジアに中国が経済進出し、鉄道建設などを進めていることへの不快感もある。
.
.
 日本の新幹線と世界で激しい受注競争を繰り広げている中国の高速鉄道。ロシアでも高速鉄道建設プロジェクトに中国が参画するという話が出ているという。中国メディア・今日頭条が2017年6月25日報じた。
.
 記事はまず「中国の高速鉄道がどれほどすごいかを知らないのかもしれない。日本メディアは日本の高速鉄道の方が中国よりも数段優れているとの見方を示しているが、われわれはもはや鼻で笑うしかない。中国の高速鉄道は世界をリードする地位を獲得しているのだ」としたうえで、先日中国企業とロシアの高速鉄道会社が鉄道建設の協力合意書に署名したと伝えた。
.
 ロシアメディアによると、中国中鉄とロシアのウラル高速鉄道会社が、6月15日にチェリャビンスク―エカテリンブルク高速鉄道建設プロジェクトでの協力に関する覚書に署名したという。チェリャビンスク州知事は、この高速鉄道が今後ベルリン―モスクワ―アスタナ―北京を結ぶ高速鉄道路線に発展する潜在力を秘めていると語ったとのことだ。
.
 記事は「将来、中国の高速鉄道網との接続も実現することだろう。今は北京からモスクワまで列車で6日かかるが、この鉄道が開通すれば2日に短縮される」と説明した。
.
 また、ソ連時代に自動車や戦車、飛行機などの技術を教えてもらっていた中国が、今や逆に高速鉄道の技術を教える立場になったとし、「元の教え子に指導されるというのは、ロシアにとっては受け入れ難いことだろう。中国の高速鉄道ができて長い時間が経つのに、ロシアが今になってようやく中国に協力を求めてきた。きっとメンツが許さなかったのだろう。ロシアから求められるようになったことは、中国人として非常に誇らしいことではないだろうか」としている。
.
 今ではロシアも、教えた子に教えられという時代だが、古代の中国は日本に多くの文化や技術を伝えた。しかし、近現代は立場が逆転し、さまざまな技術を日本から教わった。この状況は、中国人のメンツを大いに傷つけたことだろう。ロシアに対するも、日本に対するも、中国は日露に対しても「非常に誇らしい」気持ちでいるのだろうか。
.