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世論操作発覚で文政権に激震!
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600以上のアカウント!
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170台の携帯電話を利用!
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韓国政界に激震が走った。事の発端は、インターネット世論操作疑惑を捜査していた警察が、平昌五輪の時にポータルサイトで文在寅大統領と政府の対北朝鮮政策を厳しく非難していた金某氏など3人を逮捕したことだが、驚くべきことに3人は文在寅政権の反対派ではなく、文在寅支持派、すなわち与党「ともに民主党」の党員だったのだ。
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操作行為を主導したとされた金氏は、インターネット上では名の知れたブロガーという側面を持っていた。彼のブログには多くの支持者がついていたが、彼はブログ上で政治的発言を繰り返し、集団行為を呼びかけ、また、講演会を開いて政治家を招待するなどの活動をしていたことが判明した。
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金氏らは、ネイバーなどのインターネットポータルに文在寅政府を誹謗するコメントを書きこみ、その内容に対する賛否を表示する「いいね!」の数字を操作して、不自然なまでに文在寅批判の世論が多いように見せかけようとしたのだが、このような活動をした理由を「保守勢力が(情報操作を)したように見せかけるためにコメントを操作した」と警察に供述した。
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つまり、保守派が文在寅政権のあげ足をとっているかのように見せようと保守派になりすましたというのだ。
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韓国では以前から、インターネット世論操作の疑惑が絶えなかった。 日本と同様に韓国でもポータルサイトには、テレビや新聞が記事を提供している。そして、記事を読んだ読者は新聞記事に対して感想を書き、また他の読者は、その感想に【そう思う/そう思わない】の形式で賛成と反対の意見を表することができる。
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ここで賛成(「そう思う」もしくは「いいね!」)を多く獲得したコメントは世論を代表する声、すなわち「民意」として受け入れられてきた。それを操作したというのだ。金氏らは、なんと600のアカウントと170台の携帯、そして不正プログラムを使い、自分たちが望む方向に世論を操作してきたことが明らかになった。
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2017年の朴槿恵弾劾と大統領選挙の時も活動した可能性。
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最初は単に熱狂的な支持者の暴走かと思われたこの事件であるが、警察による捜査の結果が少しずつ明らかになり、大きなスキャンダルに発展していく可能性が高くなってきた。世論操作を主導した金氏が文在寅の側近である与党議員と数百回にわたってメッセージのやりとりをしていたことが明らかになったからだ。
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この与党議員の名は、金慶洙。盧武鉉政権において大統領秘書室長を務めていた文在寅現大統領の下で当時秘書官を務め、2012年の大統領選挙においては文在寅候補公報特報、実行チーム長を務めた「親文」議員の代表格といえる存在だ。彼は6月の地方選挙に慶南知事として出馬が決まっている。
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金議員は事件が大きくなると、「(金氏からの)一方的なメッセージだ。お礼のメッセージを送ったことはあるが、相談をしたことはない」との関連を否定した。
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しかし、次々と明らかに新たな事実が、金議員だけでなく、文在寅政権を揺るがしている。
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話は世論操作に対する与党議員の関与についての「疑惑」に留まらず、逮捕された金氏が金議員と政権に対し見返りを求め、「脅迫」まがいの発言を繰り返していたことが判明したのだ。
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金氏は、今回の事件以前には、主に文在寅大統領と現与党を支持するような活動をしてきたといわれているが、警察で2016年からのコメント操作活動を行ってきたと供述している。これは、過去2017年3月の朴槿恵元大統領弾劾と5月の大統領選挙でも、金氏が文大統領に有利な方向へ世論操作する可能性が十分あることを意味する。
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もし、大統領選挙で文在寅候補側議員と共謀し、違法なインターネット世論操作を行っていたとすれば、これは政権を揺さぶる事件になりかねない。
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今年1月、金氏は、自分が運営するインターネットコミュニティで会員に向け「私たちは1年4カ月の間、文在寅政府を助けながら金慶洙議員との関係を保ってきた。金議員に大統領選挙で勝つ前に、駐日大使か大阪総領事の座を要求したが、その座は外交的な経験が豊富な人でなければダメだと断られた」という内容の文章を公開している
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そして「もし、外交的な経験のない『親文』の記者を大阪総領事に任命でもしたら黙ってはいない」という強烈な一言を残したのだ。
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その後、何が起きたか。約 3カ月後の2018年4月7日、ハンギョレ新聞出身の記者が駐日大阪総領事に任命されたのだ。
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外交官としてのキャリアが全くない新聞記者、呉泰奎氏が大阪総領事に任命されたのは異例中の異例である。この任命は世間を驚かせ、彼の手腕を疑問視する声も上がったのだが、金氏による3カ月前のコメントは、すでに誰が任命されるかを知っていたかような内容であった。
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さらに驚かされるのは、同じ1月にネット上に残した「安知事を飛ばそうが、何をしようが、私はそんなことでビビる人間ではない」という言葉だ。
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これは今年3月に秘書から性的暴行被害を暴露され、事実上、政治生命に終止符を打った安熙正忠南知事を指す言葉だが、暴露される2カ月前にすでに「安知事を飛ばす」ことを金氏が知っていたことになるからだ。
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ここで重要なことは、「飛ぶ」ではなく、「飛ばす」という表現だ。次期大統領選において有力候補の一人とされる安知事の墜落をすでに2カ月前から金氏が知っていたとすれば、安知事を「飛ばした」のは誰か? 与党内部の権力闘争によるものなのか、あるいは別の理由で女性の暴露が計画されていたのではないか? という疑念がわいてくる。
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「狡兎死して走狗烹らる」か、「トカゲの尻尾切り」か、正当な捜査が行われるか、国民は半信半疑。
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金議員は関連を否認していたが、ついに金氏のオフィスに2回訪問していたことや金氏が薦めた人物の情報を青瓦台に伝えたことを認めた。そして、金氏が大阪総領事として薦めた人物は青瓦台関係者と面談までしたことが明らかになった。この事実は、少なくとも世論を操作した金氏のパイプは青瓦台の内部まで繋がっていた、ということを意味する。
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ただ、金氏の操作行為が誰の指示によるものなのか、どれだけの選挙や政局に影響を与えたのかは今の所、不明だ。もうしばらく捜査の推移を見守るしかない。
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政権の立場から見れば、有利な世論を作り、支持者を増やしてくれる金氏の行為はプラスに働いていたのかもしれない。
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しかし、おそらく大統領選挙直後からの金氏の要求は大きな負担になったのだろう。すばしこいうさぎが死ねば、猟犬は不要になって煮て食われるという意味の「狡兎死して走狗烹らる」という諺があるが、文政権にとっては金氏こそまさに不要でやっかいな存在となっていたのかもしれない。
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金氏もそのような雰囲気を察知していたのだろうか。逮捕される前、最後にネット上に残した文章がまた意味深だ。
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彼は3月14日、SNSに「2017年の大統領選挙でコメント操作組織の黒幕が誰か知っているか? 本当にバラしてみようか? 真実を知ればパニックに陥るだろう」と、文在寅大統領が当選した2017年の大統領選でコメント操作組織があったことと、場合によってはその黒幕を暴露するという「脅迫まがいのコメント」を残したのである。
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それが誰に向けた話なのかは、金氏と本物の黒幕だけが知るだろうが、金氏はそのコメントを残してからわずか一週間後、電撃的に逮捕された。
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今回の事件について韓国内では警察と検察の捜査が果たして公正に行われるのかと疑問視する声が出ている。それも無理からぬ話だ。金氏を逮捕した警察が捜査についての関連記録を検察に送る際に金議員と関連する内容を除いて送っていたことが明らかになったのだ。
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また、3月25日に逮捕しておきながら、4月13日まで何の発表もしていなかったということも政権に「忖度」した警察と検察が事件を隠蔽、縮小しようとしたのではないかという不信感を生んでいる。
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文在寅大統領は野党議員時代、朴槿恵政権下の国家情報院が大統領選のさなかに、ネット記事に政府の意図が反映されたコメントを記載していたことを問題視し、選挙に介入したと特別検察捜査を求めたことがある。
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そして、その後も国家情報院がコメントで世論を操作したとしつこく朴槿恵政権を非難してきた。また、大統領の演説文が外部に流出したことを弾劾の理由の一つとして朴槿恵前大統領を弾劾した。
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今回の事件と与党重鎮議員の関連疑惑、そして外交上極めて重要な総領事に関する人事情報が外部に漏れたことについて文大統領はどのような反応を見せるだろうか?
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そして、安知事の失墜は予定されていたことだったのか?
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60%台、70%台の高い支持率を保つ文大統領が今回の疑惑についてどのような立場を示すのか関心が集まっている。
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