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   2018.06.21.
 ロス米商務長官:インサイダー取引の疑い否定!
   
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米海運会社・ナビゲーター株空売りで!
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昨年10月、記者からの接触後に株を空売り!
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 ロス米商務長官は6月19日、米海運会社ナビゲーター・ホールディングスと、米制裁対象のロシア人がオーナーに名を連ねている同国エネルギー会社シブールとの緊密な取引が報道される前に、ナビゲーター株を空売りしていたことについて、インサイダー取引の疑いを否定した。
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 米政府倫理局(OGE)に提出された開示文書によれば、ロス氏が空売りしたのは昨年10月31日で、取引額は10万-25万ドル(現行レートで約1100万-2750万円)だった。その前日には、米紙ニューヨーク・タイムズの記者が、ロス氏のナビゲーター株保有と同社のシブールとの取引に関し、同氏にコメントを求めて接触していた。
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 ナビゲーター株は10月31日から、ロス氏がショートポジションを手じまいした11月16日までに3.9%値下がりした。同氏には同社株売却の義務はなかった。
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 国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)に参加する報道機関は11月、プーチン大統領の娘婿キリル・シャマロフ氏や、ロシア新興財閥(オリガルヒ)の1人で同大統領の盟友とされるゲンナジー・ティムチェンコ氏がシブールのオーナーに含まれることを示す文書を基に、ナビゲーターの取引関係を報じた。両氏は共に米制裁の対象。
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 ニューヨーク・タイムズが19日に伝えたところでは、ロス氏は昨年10月26日、ICIJのメンバーである同紙から、ナビゲーターへの同氏の関与についての記事を作成中である旨を説明した書簡を受け取った。
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 ロス氏は19日の声明で、「ナビゲーターや同社の業績見通しではなく、私の個人的な金融資産について記事を書くとして記者からの接触があった」と説明するとともに、政府における自身の立場などによって非公開情報を受け取ったことはないと付け加えた。さらに、「記者が私についての記事を計画していたという事実が、市場を動かす情報ではないのは明らかだ」と論じた。
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 ロス氏は、政府の倫理当局者がナビゲーター株取引を審査し承認した点に言及した。OGEは18日、同氏の空売りなどの取引が連邦の倫理法に順守するものだとの審査結果を受け、開示を認証した。
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