2018.07.31.
	中国ヘッジファンド：成績・6月マイナス20％も！
	.. 運用成績の不振鮮明！ . . 　中国に特化したヘッジファンド業界で最も頑迷な強気派は6月にその罰を受けることになった。 . 　6月の上海総合指数は月間ベースで2016年1月以来の大幅下落となり、中国市場へのエクスポージャーがネットベースで大きかったファンドの運用成績は大幅なマイナスを記録した。 . 　トップ・エース・アセット・マネジメントの「シーナート・アドバンテージ・ファンド」は6月に推計マイナス20％だったと、同ファンドのリターンに詳しい複数の関係者が明かした。元昊資本やモーダス・アセット・マネジメントが運営する大中華圏ファンドの成績も低調だった。 . 　通商問題の深刻化に伴う中国株の急落は、本土株特有の変動の大きさをはっきりと思い出させる出来事になった。過去の大幅な株安の記憶が薄れ、中国市場に戻っていた世界の投資家の関心が抑えられる恐れもある。大中華圏への資金流入は1－6月（上期）に鈍化した。 . 　モーダスはニュースレターで、「投資家が無差別に株式を売ったため、6月半ばからセンチメントが急に変化し、パニック的な行動が相次いだ」と説明した。 . 　ユーリカヘッジによれば、中国特化型ヘッジファンドの6月の運用成績は平均マイナス4.4％と、16年１月以来の大幅マイナスとなった。同データによると、投資家からの資金流入も鈍り、1－6月の大中華圏ヘッジファンドへの流入額は計3億600万ドル（約340億円）にとどまった。17年通年では17億ドルに達していた。 . 　トップ・エースと元昊資本、モーダスの担当者はいずれも運用成績にしてコメントを控えた。 .