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   2019.01.09.
金委員長・北京訪問:2度目の米朝会談のためか! 
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訪中・過去1年で4回目!
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 北朝鮮の国営・朝鮮中央通信は1月8日、金正恩朝鮮労働党委員長が、中国・北京に到着したと伝えた。中国の習近平国家主席の招待で中国を訪問しているという。委員長が鉄道で中国に向かっているのではとの憶測が、前日から流れていた。
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 金正恩委員長が1日午前、新年のあいさつを発表し、核廃棄への意思を示しつつ、「米国が約束を守らないなら」、「新しい道を模索するしかなくなるかもしれない」と警告した。金委員長は「もし米国が世界中を前に約束した内容を守らないなら(中略)そしてあくまでもこの国への制裁や圧力を続けるなら、我々は自分たちの主権と利益を守るため、新しい道を模索するしかなくなるかもしれない」と述べた。
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 トランプ米大統領は1月2日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長から書簡が届いたと記者団に述べ、早期の首脳再会談に改めて意欲を示した。書簡を受け取った時期や内容は明らかにしなかった。対話が続いていることをアピールする狙いとみられるが、米メディアは金氏の新年の辞を受け、非核化交渉が「振り出しに戻った」などと指摘した。
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 2日付のニューヨーク・タイムズ紙は、金氏が一方的な核放棄に応じない姿勢を鮮明にしたことなどに触れ「歴史的な首脳会談から半年以上を経て、金氏に核を放棄させるというトランプ氏の野心的な目的達成への道は、振り出しに戻った」と分析した。
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 同紙はトランプ氏が「核保有国としての北朝鮮を受け入れるかどうかの決断を迫られている」と指摘。北朝鮮の核兵器保有数をゼロにする交渉が困難なら「100以下に抑える選択肢」を模索するべきだとの専門家の意見も紹介した。
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 中国と北朝鮮のメディアが8日朝、金委員長訪中を報道した。金委員長は妻の李雪主氏と共に、今月10日まで訪中する予定という。同日午後には、委員長の特徴的な緑と黄色の車両が北京に到着した。警護付きの車列が北京市内の中心部を通過する様子も、確認された。
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米朝会談は制裁解除要求の金委員長と核廃棄要求のトランプ大統領の条件闘争。いつ終わるのか、いつ妥協できるのか、金委員長は韓国と言う統一の友を得、半島から米軍が撤退するならと言う条件も付け加える可能性もあり、トランプ大統領は段階的撤退で妥協するかもしれない。
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 中朝韓のうごきが、朝鮮半島の行く先を決めるのかもしれない。国際政治は一寸先は闇だ。
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