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「改修提案したのに熊本市が無視」太陽土木と新西土木!
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雨漏り確認で「誠実に取り組む」旨の確認書取り交わし!
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JR上熊本駅(熊本市西区)で昨年、屋根の一部が落下した事故で、市から撤去費用などを請求されている施工業者2社が6月17日、「事故を心配して熊本市に改修を提案していたのに無視され続けた」と明らかにした。市は、この2社に損害賠償を求めて提訴する議案を開会中の6月市議会に出した。
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2社は太陽土木と新西土木(いずれも熊本市)。記者会見した代理人弁護士によると、屋根付き通路の工事は2016年3月に終了。4月に熊本地震が起き、5月に屋根からの雨漏りが確認された。このため、2社は市と協議を始め、補修案を二つ作った。19年7月には「原因究明と修補に真摯かつ誠実に取り組む」旨の確認書を取り交わしているという。
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ところが、何度も市に問い合わせたにもかかわらず市からの動きは無いまま、2023年7月に東口駅前広場にある歩行者通路で屋根の落下事故が起きた。代理人は「提案が通れば最大でも1千万円ほどの負担で済んだ。1億4800万円もの損害賠償を求められる理由はない」と話している。
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<建設会社が請求応じず熊本市が提訴へ>
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2023年7月、JR上熊本駅の駅前広場で起きた屋根の落下事故について、熊本市は5月28日、設置に携わった建設会社2社に再建費用などを請求する裁判を起こす方針を示した。
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■熊本市・大西一史市長
「幸いけが人や犠牲になる人がいなかったからよかったものの、一歩間違えば命を奪ってしまうような大変な事故だった」
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熊本市が調査した結果、屋根のパネル内部に水が溜まったことで重量が増加し、接着剤の強度が低下していたことなどが原因だと分かった。
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熊本市は通常備えるべき品質や性能を欠いていたとして、工事にあたった建設会社「太陽土木」と「新西土木」に2度に渡って撤去費用約1600万円と再建費用約1億3000万円を請求。2社が応じなかったため、市議会の承認を受けて熊本地方裁判所に賠償を求める訴えを起こす方針。
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新西土木は「担当者不在のためコメントできない」としています。
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<建設会社提訴"見送り"へ・熊本市議会最終日に決定>
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熊本市議会が6月27日に閉会した。JR上熊本駅の駅前広場で起きた屋根の落下事故で、建設会社を提訴するかどうかの審議を9月議会以降に持ち越し、一旦提訴を見送ることが決定した。
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2023年7月、JR上熊本駅東口駅前広場の屋根の一部が落下した事故を受け、熊本市側は、建設会社2社に対し損害賠償を求める裁判を起こす方針だった。しかし市議会の常任委員会で、提訴する以前に市側の責任は全くなかったのか、事故の直前に起きた熊本地震との関連が明確になっていないなどとして、継続審査を求めることにしていた。
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6月議会の最終日を迎えた27日の本議会では…。
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■熊本市議会・寺本義勝議長
「継続審査を求めることに賛成の議員の起立または挙手を求めます。起立多数、よって本件は継続審査を認めることに決定いたしました」
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継続審査が決定し、建設会社に損害賠償を求める裁判を起こすことは見送られることになりました。
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■熊本市・大西一史市長
「本来負担する必要のない費用が発生しておりますので、それに対する賠償金の請求が必要であると考えております。ただ議会でも指摘があってその辺の事実関係についてもしっかりもう一度、その主張等々について、弁護士と相談をしながら慎重に判断をしていく」
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